オリジナル粘土作り

毎日 猛暑が続く日々ですが 一本だけ植えたフェンネルが2メーターにも育って 青空に突き刺さるようです。

 

皆様はお変わりないでしょうか?

 

 

火まつり後の仕事は 粘土作りからです。

 

300キロの粘土を作るのは ひたすら体力頼みです。

 

岐阜の「カネ利」さんに注文した粘土が200キロ届きました。

 

粘土の値上がりと 運賃の値上がりでため息が出ます。

 

乾粉は 大きな石や木くずを取り分けて 細かいところを使います。

 

4種類の材料を 混錬気にかけて 粉引き用のオリジナルブレンドを作りました。

 

 

 

でも 暑さでボーッとしたせいか はたまた年のせいか ブレンド比率を間違えてしまってグタグタです。

 

混ぜてしまった物は やり直しがきかないので 同じ量の粘土を違う比率で作って混ぜて平均化します。

 

 

玉子焼きを作ろうとして 塩と砂糖を入れたのに 塩だけが多くなった場合、

 

砂糖だけを多めに入れた卵を足して 平均化させる・・・そんなかんじ。

 

 

ようやく出来た300キロの粘土、出来てしまえばこれだけかーという思いですが 1週間かかりました。

 

オリジナルと言うのは 手間と時間とお金がかかるものです。

 

 

 

そうまでしてもオリジナルにこだわるのは 土が陶芸のスタートであり 全てだからです。

 

エネルギーが無ければ 扱えない「土」、エネルギーが全ての「火」。

 

 土と火を扱う者には 大きなエネルギーが必要です。

 

 

 

これらを扱えなくなった時 自分が第一線から退く時です。