今シーズン最後の粉引の窯焚きです。
これが終了したら土鍋の制作に移行します。
焼き上がった粉引徳利です。
全部で6個。
それぞれ違う雰囲気ですが、これは2グループに分けられます。
こちらが「チーム1」。
ロクロ後に ボディーを押したり叩いたりして 表情を変化させます。
ふらりと工房に遊びに来た巨匠に 「こんな徳利じゃダメだ」とダメ出しされました。
(最近 巨匠は酔っ払うと工房に遊びに来て 作陶の手ほどきをしてくれます)
「俺が教えてやる」とロクロに座って 鮮やかにロクロを上げだしました。
さすが巨匠! いつも見入ってしまいます。
私が慎重に上げるところも一発で勢いよく上げます。
粘土がまるで生きているように伸びたり膨らんだり 自由自在に動き回ります。
ご教授を受けてから作ったのがこちらの「チーム2」
口の表情が柔らかくなり、ボディーもより動きのあるものになりました。
望み続けていたカタチなのに出来なかったのは 技術ではなく観念です。
カタチを素敵に崩すのってとても難しいと考えていた自分の観念が 事を難しくしていました。
柔らかい表情は 柔らかい時に動かす、迷わない、何度も触らない。
歪めたら不満でも手直ししない、遊ぶこと、面白がること・・。
こんなたくさんの事を短時間で一気に教わりました。
うれしい!!
作りたい気持ちが溢れますが 残念なことに来年の3月まで粉引はお預けです。
11月9・10日の「自宅展」にはお目にかけられます。