自宅の後ろにある展示室のペンキ塗りです。
見て見ぬふりをして ずっと先回しにしていたけど大事な作業です。
この建物は全部自分たちで作ったものです。
解体される現場からもらってきた木製の窓や建具や柱など、
廃棄される運命のものをリサイクルしているという訳です。
少しずつ集めながら建てたので 何年も時間がかかってしまいました。
未だに完成してはいませんが 完成と言えばそうも見えます。
床は3・11の地震の時に崩れてしまった登り窯のレンガを 近所の陶芸家からもらい受けた物です。
大谷石の廃材と組み合わせて地面に埋め込んであります。
木の棚板も掃除をして えごま油や亜麻仁油を塗り込みます。
飴色に育っていい感じです。
どこから来たのか 春になると草が毎年生えてきます。
この感じも とても好き。
建物のメンテナンスなんて やり慣れないし 苦手な作業です。
肩を揉みながら ため息をつきながらの作業に すぐ休憩してしまいます。
この時期は 乾いた風が心地よく 鳥の声もにぎやかです。
一休みで飲んだお茶に 青い空と樹が写り込んでいました。
カップを覗き込んで 一口お茶を飲むと
自分がお茶の中にいるような、空を飲み込んでいるような・・・
そんな素敵な気分になります。