土鍋の窯焚き準備ができました。
ピンクの釉薬は赤に、グレーの釉薬は黒に焼き上がります。
父のお葬式で 遅れに遅れた土鍋の窯焚き。
注文して下さった皆様、あとチョットでお届けできます。
これは湯沸かしポット、釉掛け前です。
白く塗ってあるのは 釉薬を弾くための撥水剤。
ここは釉薬が付かない所なので 素地の赤色が出ます。
フリルのようなテープは 違う色の釉薬をかけ分けるための境目作り。
かなり時間と手間のかかる作業です。
これは フタに差す木栓。
山桜の枝を削って えごまオイルを塗ります。
えごまオイルを塗ると カサカサ乾いた小枝がツヤリと潤い 生き生きした表情です。
ナイフを持つ手にマメが出来ますが 出来上がってから見ると どれも愛おしいです。
えごまオイルは 浸透力があるので 乾きが早くてベタベタしません。
木工作家さんから教えて頂いた知恵です。
オイルを塗ることで水を弾き、汚れにくくなります。
どれも地味な裏方の作業ですが これがあってこそ仲本お気に入りの作品になるのです。
ん~、 かわいい!
土鍋ポットで沸かした白湯は 柔らかくてトロトロと喉に落ちていきます。
舌にまとわり付かず スッキリとした白湯です。
抹茶碗を両手に抱いて飲む白湯は 手も体も温まって 頬に赤みが差して
朝の準備が整ってきます。