土鍋のフタに穴を開け忘れてしまって あたフタです。
実際は開け忘れたのではなく ご飯土鍋のフタは二重になっているので
外フタの穴は重要ではないと高をくくった結果なのですが、
他の土鍋と同様に 穴の役割が大きい事を再確認した次第です。
急きょ穴を開けることにしたものの、ここから先は陶芸家の仕事を超えた範疇となりまして
どうしたら良いかと思い悩むばかり。
ドリルで陶器に穴を開けることはありますが、最後の突き抜ける出口が欠けてしまって
きれいな穴が開けられません。
笠間の窯業指導所にはサンドブラスターがあるので それをお借りしようと思ったら
穴以外はゴムシートで養生しなくてはいけないそうで
そのゴムシートやらが何処で買えるのか 肉厚の陶器に穴が開けられるものか 相談しているうちに、
「旦那さんなら リューターで開けてくれるんじゃない?」と言われる。
(主人がメカニックだと知っている人は 100%同じことを言います)
その旦那さんに頼らずに自分で何でも出来るようにならなきゃと 意を決して
知らないことを知ろうと、やったことがない事もやらなきゃと、肩に力を入れて頑張っているのです。
いずれ一人になってしまう人生ですから 夫も妻もオールラウンドプレイヤーの準備をするのには
そろそろ良いお年頃でしょう。
今までは主人には下請け業者よろしく 気軽に鉄の足をお願いしたり 手に負えない削りをお願いしていました。
しかし決心の甲斐もなく ドリルとリューターの区別もつかない私は 又旦那様に頼る結果となってしまいました。
なんと なんと 素晴らしい出来栄えです。
何処にも欠けがなく シャープできれいな穴が開きました。
主人のちょっと長い前説さえ我慢すれば こんな素晴らしいフォローをしてもらえるのです。
感謝すると同時に 挫折感も胸に静かに沈んでいきます。