怖いカタチ・粉引

化粧土を掛けた途端、腰が落ちる形があります。

このようなゆるやかな形は 化粧土を掛けるには 最大限に要注意です。


写真のように バラバラに崩れてしまいますから。



上のように形が出来たら このドロドロの


泥漿を掛けるのです。


ここからが緊張の工程に入るわけです。



(本焼きをすると この泥漿は白くなるので

白化粧とも呼びます)


お日様が当たること、少々の風があること、湿度が低いこと、雲が少ないこと。


こんな条件の日は 絶好のチャンスなので お昼御飯も食べずにせっせと化粧土を掛けるのです。



しかし、この形は 特別待遇です・・・何度も 痛い目にあっていますから。


腰には支えを置いて、さらにドライヤーで乾かします。


焼きあがると こんな白い粉引鉢になります。


今回は 一つも崩れることなく 化粧掛けが終了しました。


陶炎祭でお目にかけます。